#3 初めての〇〇 就職編 その3

 熊谷基地に到着してからは備品を配られました、備品には制服、作業着、運動着、靴が3足(ローファー、編上靴、ブーツ)ヘルメット、あとなんか色々あっけど忘れました笑

これは全部が国からの支給で全てに番号がついていて、失くしたりするとかなり面倒で色々書類とか書かされます。なので大切にみんな保管するように言われます。

制服とか試してきたりして、その気になってうかれてましたね笑

そうこうして3日が経過した頃には、全ての新隊員が集まった。上は北海道、下は長野らへん?までの人が集まったが、みんなクセが強い人ばっかり笑 ちなみに私の班(9班)には、高卒能天気野郎、軍オタク、ド天然、ランニングバカ、2次元エロ、レッチリおじさん、パイロット志望、お笑い博士などなど、ウチの班だけでこれだから12班もあれば曲者だらけ笑笑

もし少しでも興味あるなら自衛隊の試験受けたらおもしろいネタになりますよ?

 

 その日の夕方に館内放送で全員が外に集められて、明日からの大体の流れを説明された。

確かこんな感じだったと思う。

隊の編成の説明(隊長、班長、用務員など)、整列の仕方、点呼の仕方、基地の散策、施設の説明。その日は不安と曲者達とのこれからを考えながら眠った。

翌朝、『パッパラパッパパパー』ラッパの音が爆音で館内放送で流れて飛び起きる。と間もなく班長らしき人がやってきて、上半身裸で外に急いで集合しろと言われる。

? ? ?みんなこんな感じだが言われるがまま外に集合すると、突然班ごとに一列に並ばせられて『全体前に進めー』と前の方から聞こえると前に進み始めた。それぞれ何となく前に歩き始めると今度は、『駆け足用意』『一ニ、一ニ、一ニ』と走り出した。おいおい、朝の6時から上半身裸でランニング?!まさか3ヶ月毎日これじゃないよな?! 毎日でした笑

でも、毎日走ってればすぐに慣れてきます!それにみんなで走ってると意外と気持ち良いもんです。あくまで私の意見ですけど

およそ10分くらい走った後は、部屋に戻り身辺整理(後にこの身辺整理はものすごく気を使うことになります)して朝ごはんを食べに食堂に向かいます。

そして帰ってきたらすぐに制服に着替えて、これからの説明、班長の紹介、整列の仕方などを教わり初日は終了しました。ウチの班長は前歯がチョロっと出てて、背は低めで声は高めのマッチョな人で、すごく良い班長でした。他の班にはとんでもなくイカツイ強面の班長とかもいて正直ラッキーでしたね笑 あっ、班長も曲者ばかりです笑

他の班長とは直接あまり関わらないですが周りから話はいくらでも入ってきます。

あと点呼の仕方、整列の仕方の教育はすごく厳しいです。きっと想像より厳しいです。頭のテッペンから足のつま先まで神経を使います。1日のほとんどをこの時間に使いました。もうクタクタでした。ちなみに3ヶ月間は自由時間がほとんどありません、なんとか出来た自由時間には制服のアイロン掛け、靴磨きなどやる事が意外にあります。このアイロンも靴磨きも仕上がりは変態で、アイロンはズボンが自立して立つくらい、靴は鏡面になるまでと、とにかく変態でした。

もう昨日までが嘘のようでこの日から私の航空自衛隊の強烈な日々が始まりました。

 

 

*そーいえば、着いてからご飯やお風呂はどうしていたかというと、ご飯は基地の食堂で朝昼晩3食食べれます。時間は各1時間くらいずつくらい開放してます。基地の人なら全員利用できます。お風呂も基地にある大浴場があるのでそちらを利用しました。お風呂は夜だけ解放してます。

#2 初めての〇〇 就職編その2

 今回は入隊初日から書いていこうと思います。

入隊といっても、いきなり全国の部隊に配属されるわけではなくて、まずは3ヶ月間の研修みたいなのを経てから配属されます。

この研修の場所は埼玉の熊谷と山口の防府の2つの基地で行います。日本を半分にして、半分から上は熊谷、半分から下は防府といったかんじです。自分は千葉出身なので熊谷でした。

あとから知ることになったのですが、この3ヶ月間の過ごし方で今後の自分の成績、昇進に影響があります。(確か給料にも関係があった気がする)

 

 当日の朝、親父に車で千葉市の某基地の集合場所まで送ってもらいました。

基地に着くとバスが数台並んでいてゾロゾロと人が乗っていきます。

それを見た瞬間に一気にいよいよ入隊なんだど実感しました。初めて親から長く離れるので少し不安で、きっと親父も寂しいだろうなと思っていたら、私を車から降したら『じゃあな』とだけ言い帰ってしまいました。

???えっ?それだけ?なんか一言親父のからのアドバイスとかないの?!

って思いましたけど、普段からそうゆう事を言わない親父だからきっと心では応援してくれていたと思います。

親父と別れてバスのほうに向かうと、自衛隊の制服を着た人が私の名前を確認してバスに乗るように言われました。

バスに乗るとみんなが私を見ます。私も席に着くと乗ってくる人を次々に見ます笑 居心地悪いと大体こうなりますよね笑

気付くとバスは満員、それを確認した運転手はエンジンをかけバスは動き出しました。

あぁーしばらく帰れないなと腹をくくり外をボーッと眺めて思いに耽っていたらいつのまにか寝ていました。ふと目が覚めるとそこはもう見知らぬ土地で基地が見えてきました。

いよいよゲートを通過してバスが二階建ての団地みたいな建物の前で停まり、運転手が『降りてください』と大きな声で皆に声をかけます。

降りて荷物を受け取ると建物の中から制服を着た違う自衛官が出て来て、名簿を確認して縦に1列数人ずつ並ばせていきます。

そして建物の中に案内されそのまま2階に上がっていくと『おつかれまです

と怒号に近い挨拶をその先輩自衛官に対してしていました。

その時かなりのショックを受けたのを覚えています。その挨拶をしていたのは私たちより数日先に着いていた北海道と東北の同期になる仲間でしたが、その出で立ちがみんな坊主で使い古されたジャージ(90年代)を着ていて、見た感じをそのまま言うならその時は、刑務所に来たみたいで帰りたくなりました。

それを引きずったまま自分の部屋に案内されるとそこにも先客がいて、また

『おつかれさまです』

もう気が滅入りそうでしたが、部屋に入るやいなや後に班員になる仲間が『どこから来た?』『何才』と話しかけてきてくれて、人気者になったみたいですごく嬉しかった。仲間とはすぐに仲良くなり話していると続々と全国から仲間が集まってくる。

ちなみに部屋は6人部屋で、1班12人なのでもう1部屋ある。この団地には全部で12班あるので144人の新隊員で構成される中隊になる。そして熊谷基地には我々の他に四中隊あるので全部で五中隊、役700人強の新隊員が集まっていた。

この時は同じ航空自衛隊を選んだ仲間と話が盛り上がり、刑務所から修学旅行にまで格上げされた時間を楽しんでいた。この先3ヶ月間の訓練の事など忘れて楽しんでいた。

#1 初めての〇〇 就職編

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 記念すべき初めてのブログは私が高校を卒業して初めて就職、自衛隊に入隊した時の話にします。特にこれといった話題が思い浮かばなかったので、当面の間は初めての〇〇シリーズでも書こうと思います。


 今から約15年前、高校卒業を前に特にやりたい事がなかった私は、親の勧めで航空自衛隊に入隊する事にした。なんで航空なのかというと親に航空自衛隊を勧められたから、あと兄が航空自衛隊員だったからかな。だから陸上、海上のことは全然わかりません笑

でも、自衛隊も公務員だから簡単にはならないんじゃないの?て思うかもしれませんが、

当時は身体が健康で簡単なテストを受ければ大体の人(よっぽど頭が悪くないandタトゥー入ってる人)は簡単に入隊する事ができた。ちなみに入隊にはいくつか入り口があって、3年働けば正社員になれるエリートコース、3年働けば正社員のテストを受けれるコース、5年働けば正社員のテストを受けれるコース(私はこれ笑)

私のコース以外は実は意外と入口は狭き門となっている。でも私が入隊したコースだけ確か3年、5年、7年で満期というタイミングがあり国からお金を頂けるのだ💰 でも実は退職金の前借りらしいが。

あと年齢も18から27,28くらいまでの人が入隊の資格があってテスト会場は異様な雰囲気だったのを覚えている。テストの内容はあまり覚えていないが、出来は良くなかった気がする。そして何ヶ月か過ぎて自衛隊から封筒が届いた、、、『合格』の通知、、、あまり嬉しかった記憶はなかった。あんなテストの出来でオッケーなの!?って感じでした。

実感なくそんなこんな残りの高校生活遊びまくって無事に卒業して、桜が散る4月に入隊をしたのだった。


最初のブログはもう疲れたので、また続き明日にでも書きます。